【アジャイルソフトウェア開発宣言】「プロセスやツールよりも個人と対話を」編

【アジャイルソフトウェア開発宣言】「プロセスやツールよりも個人と対話を」編

Anycloud PdMの青木です。

最近、「顧客にとって価値ある成果を届けるには?」について考えることがありました。

その中で、アジャイル開発というキーワードが出てきました。

これまで当たり前のように採用してきましたが、

「アジャイル開発の本来あるべき姿とは?(目的)」について考えたことがなかったので、調べてみることにしました。

ただいろいろな記事があったのですが、

多くは具体のhow(手段)について語られることが多く…

なので、アジャイルマニフェストにおける4つの価値をもとにChat GPTと対話し、これまでの知見と照らし合わせながら考えてみました。

今回は、その1つである「プロセスやツールよりも個人と対話を」編です。

前提:アジャイル開発とは?


従来型のソフトウェア開発のやり方とは異なる手法を実践していた17名のソフトウェア開発者が、

それぞれの主義や手法についての議論を行い、

2001年に「アジャイルソフトウェア開発宣言」を公開した。

彼らがソフトウェア開発を行ううえで重視している「マインドセット」が書かれており、

後に「アジャイルソフトウェア開発」という名で世に広まった。

アジャイルソフトウェア開発宣言

私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。

プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、

価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

引用元:アジャイルソフトウェア開発宣言

本題:「プロセスやツールよりも個人と対話を


一番最初に記載しているからこそ、一番伝えたいことなのかなと思いながら…

とりあえず、各単語についてChatGPTに聞いてみました。

プロセスやツール

私:「プロセスとは?」
ChatGPT:「目的や成果に向けて段階的に物事を進める手順や過程を指します。」

私:「ツールとは?」
ChatGPT:「そのプロセスを支援し、実行を効率化する道具や手段を指します。」

ここでいうプロセスやツールというのは、

従来の開発手法であるウォーターフォール開発で重視される計画(厳密な手順やある手段)を指しているようですね。

個人と対話

私:「個人とは?」
ChatGPT:「一人ひとりの存在を指します。個人は、自由な意思決定を行う権利と、それに伴う責任を負います。」

私:「対話とは?」
ChatGPT:「お互いに意見や考えを交換するコミュニケーションの形式を指します。新しいアイディアや相互理解と協力を促すための重要な手段です。」

それに比べて個人と対話というのは、

メンバーや顧客とのコミュニケーションを通じて価値(問題解決やイノベーション、信頼構築等)を生むことを指しているようですね。

背景の解釈:目的・手段

なんだか目的と手段が関連していそうですね👀

ChatGPTにも聞いてみました。

私:「アジャイルソフトウェア開発宣言における「プロセスやツールよりも個人と対話を」には、目的と手段が関連する?」

ChatGPT:「「プロセスやツールよりも個人と対話を」という理念は、目的と手段の関係において、
目的の明確化、手段の柔軟性、対話を通じた調整、価値の創造といった重要な要素を含んでいます。
アジャイル開発では、個々のメンバーや顧客とのコミュニケーションを通じて、
目的を明確にし、適切な手段を選択することで、顧客に価値を提供することが目指されています。
このように、目的と手段は相互に関連し合い、アジャイル開発の成功に寄与しています。」

つまり、「決まったことだから、計画通りにやる」という手段に固執するのではなく、

「本質的な価値のために、対話する」という目的意識を持つことに重視することが、

結果的にチームの結束力やプロダクトの成功につながると解釈できそうですね。

ここで少し余談ですが、AIのようなテクノロジーの進化によって、

将来の予測が困難な状況になっていることから、

VUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))時代と呼ばれていますよね。

「昨日の正解が今日は不正解かもしれない」現代だからこそ、

常に目的意識を持ち、手段においては柔軟に対応する必要があると改めて感じました。

さらに余談ですが、PdMのコミュニティである方が、

「PdMの役割は、リーンキャンバスでいう真ん中(③独自の価値提案)だ!」

とおっしゃっていたのが印象的でした。

いかに本質的なIssueに対して、どうアプローチできるかが腕の見せどころですね💪

よくある誤解

ただ注意したいのが、プロセスやツールが悪い(使うな)と言っているわけではないということです。

これがよくある誤解のようで、

あくまで個人との対話(目的意識)を重視していき、

妨げにならないようにプロセスやツールを使っていくこと(目的ありきの手段)が重要だと考えていきたいですね。

備考

最後に、ChatGPTに雑な問いをしてみました。

私:「アジャイルソフトウェア開発宣言における「プロセスやツールよりも個人と対話を」とは?」

ChatGPT:「チームメンバー間のコミュニケーションを重視し、固定されたプロセスやツールに依存せず、
柔軟に顧客のニーズに応えることの重要性を示しています。
これにより、迅速なフィードバックと改善が可能になります。」

まとめ


プロセスやツールを使うことが目的ではなく、

あくまで個人との対話を重視し、

価値創造を目指すことを大事にしていきたいですね!(目的意識)

たった1行で、色々考えさせられました…

少しはアジャイル開発についてを理解が深まった気がします…!

次は、「包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを」編です!お楽しみに!

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記事を書いた人

青木 陸

PdM

青木 陸

Anycloudでプロダクトマネージャーをしています。