DifyのファイルアップロードAPIでアップロードしたファイルを、ワークフローで扱う方法

Dify + Next.jsで天気に合わせた服を提案するアプリを作ってみた の記事で紹介したアプリでDifyのファイルアップロードAPIを使用しました。
今回はファイルアップロードAPIを使用して、アップロードしたローカルファイルをワークフローAPIで使用する方法について簡単に紹介します。
※ DifyやDifyのワークフローについての説明は省略しています 🙏
ファイルアップロードAPI
Difyでアプリを作成して公開すると、以下のスキーマのファイルアップロードAPIもデフォルトで公開されます。
request body
※ Difyアプリ内のAPIドキュメントから引用
このインターフェースはmultipart/form-dataリクエストを必要とします。
file(File) 必須 アップロードするファイル。user(string) 必須 ユーザー識別子、開発者のルールで定義され、アプリケーション内で一意でなければなりません。
response
※ Difyアプリ内のAPIドキュメントから引用
アップロードが成功すると、サーバーはファイルのIDと関連情報を返します。
id(uuid) IDname(string) ファイル名size(int) ファイルサイズ(バイト)extension(string) ファイル拡張子mime_type(string) ファイルのMIMEタイプcreated_by(uuid) エンドユーザーIDcreated_at(timestamp) 作成タイムスタンプ、例:1705395332
responseを見ると分かるように、DifyのファイルアップロードAPIでは、ファイルアップロード先のURLは取得できません。
ファイルのidが発行されるので、このidをワークフローAPIに投げることで、ワークフローでローカルファイルを扱うことができます。
ワークフローAPI
ワークフローAPIも、Difyでワークフローアプリを作成すると、デフォルトで公開されます。
request body
※ Difyアプリ内のAPIドキュメントから引用
inputs(object) 必須 アプリで定義されたさまざまな変数値の入力を許可します。type(string) サポートされているタイプ:document('TXT', 'MD', 'MARKDOWN', 'PDF', 'HTML', 'XLSX', 'XLS', 'DOCX', 'CSV', 'EML', 'MSG', 'PPTX', 'PPT', 'XML', 'EPUB')image('JPG', 'JPEG', 'PNG', 'GIF', 'WEBP', 'SVG')audio('MP3', 'M4A', 'WAV', 'WEBM', 'AMR')video('MP4', 'MOV', 'MPEG', 'MPGA')custom(他のファイルタイプ)
transfer_method(string) 転送方法、画像URLの場合はremote_url/ ファイルアップロードの場合はlocal_fileurl(string) 画像URL(転送方法がremote_urlの場合)upload_file_id(string) アップロードされたファイルID、事前にファイルアップロードAPIを通じて取得する必要があります(転送方法がlocal_fileの場合)
ワークフローAPIにファイルをリクエストする場合は、上記の inputs パラメータを使用します。
APIドキュメントの内容通りですが、ローカルファイルを使用したい場合は、type、transfer_method、upload_file_id を指定してください。
transfer_method に local_file を指定することで、ファイルアップロードAPIでアップロードしたファイルを扱うことが可能です。
また、upload_file_id には、ファイルアップロードAPIを通じて取得したファイルIDを設定してください。
{
inputs: {
file: {
type: 'image',
transfer_method: 'local_file',
upload_file_id: file_id,
}
}
}
また、ローカルファイルではなく、リモートにアップロードされたファイルを扱う場合は、transfer_methodをremote_urlにして、upload_file_idの代わりに、urlを指定します。
{
inputs: {
file: {
type: 'image',
transfer_method: 'remote_url',
url: url,
}
}
}
最後に
今回の内容はDifyのAPIドキュメントをしっかり読めば分かる内容ですが、自分がアプリを実装していた当時は、ここまでドキュメントが充実していませんでした。
そのため、Dify のファイルアップロードAPIを通じて取得したファイルIDをワークフロー API に渡す、という点を理解するのに少し詰まってしまい、備忘録的な意味も込めて、今回は記事にさせていただきました!
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