Figma AIは実務で使えるのか?各機能を触ってみた感想

はじめに
気になっていたFigma AIですが、これまで触れていなかったため、今回ようやく一通り試してみました。
本記事では、各機能に対して軽く触れてみた所感をまとめています。
なお、Figma AIはまだベータ版ということもあり、実務での活用にはもう少しアップデートを待ちたい機能が多いというのが率直な印象です。
First Draft(UI自動生成)
🔗 公式ドキュメント
自然言語でUIを生成できる機能。
現時点では、海外向けのUIになりがちで、実務ではそのまま使えるレベルではないと感じました。
仕様を細かく書き込めば改善される可能性はありますが、まだクオリティは不安定な印象です。
AI検索(類似デザインの探索)
🔗 公式ドキュメント
自分のFigmaデータやCommunityから、キーワードや画像をもとに類似のデザインを検索できる機能。
便利ではありますが、現時点では「作業効率が劇的に上がる」ほどではなく、活用シーンはやや限定的に思えました。
テキストの書き換え / 要約 / 翻訳
🔗 公式ドキュメント
- キャッチコピー生成や要約はできますが、FigmaでやるよりChatGPTなどで行った方が選択肢が多く、解説も得られるため、現時点ではFigma上で行うメリットは薄いと感じました。
- 一方、テキストの翻訳はシンプルに便利です。既存のプラグインでも可能ですが、標準機能として搭載されているのは魅力的です。
画像の作成・編集・背景削除・解像度アップ
🔗 公式ドキュメント
- 画像の生成では、イラスト風のビジュアルが作られ、可能性を感じました。ただし、デフォルトでは海外向けの人物が生成されやすく、日本人を表現するには明確なプロンプト指定が必要です。
- 背景削除機能は透過画像を作る際に便利で、実務でも使えるレベルだと感じました。
- 画像の解像度アップは、たしかに解像度が上がるものの、色味が変わったり、文字が崩れたりする場面がありました。現時点では高解像度の画像を別途用意した方が安心です。
コンテンツ置換(リアルなダミーテキスト生成)
🔗 公式ドキュメント
一覧表示やテーブルなどのサンプルデータを、実在しそうな自然なテキストに置き換えてくれる機能。
モックアップやプレゼン資料用の作成で活躍しそうです。これは実務で十分使えそうだと感じました。
テキストの提案
🔗 公式ドキュメント
試してみたものの、うまく動作せず検証できませんでした。
レイヤー名の自動変更
🔗 公式ドキュメント
これまで自分はレイヤー名を整理する習慣がなかったのですが、試してみたところ自動で分かりやすい名前をつけてくれるため、非常に実用的だと感じました。
特に、Figma上でプロトタイピングを行う際には、レイヤー名の整理が重要になるため、これは今後も活用したい機能です。
インタラクションの自動追加
🔗 公式ドキュメント
プロトタイピングに必要なインタラクションを自動で付与してくれる機能です。
レイヤー名の整理を行ってから使うことで、簡単なページ遷移などはスムーズに追加されました。
使い方次第で、こちらも実務で活用できそうです。
まとめ
現時点で実務でも使えそうだと感じた機能はこちら:
- ✅ テキストの翻訳
- ✅ 背景削除
- ✅ コンテンツ置換
- ✅ レイヤー名の自動変更
- ✅ インタラクションの自動追加
一方で、First Draft や AI検索、画像生成などは、今後のアップデートに期待といった印象でした。
しばらくはベータ版の変化を追いつつ、使える部分から導入していくのが良さそうという感想でした。