AnycloudのAI技術メディア「エニテック」を始めます
株式会社Anycloudの代表を務めている村井謙太といいます。
自分やAnycloudのことを知らない方が多いと思うので、少しだけ自己紹介させてください。
自分は学生時代にProgateという初心者向けのプログラミング学習サービスを創業しCTOとしてプロダクト開発中心に携わっていました。
2019年にProgateを退任してから再度自分の理想を追いかけるべく株式会社Anycloudを創業しました。
Anycloudではクライアントの方々のプロダクト開発支援を中心に事業を展開しており、Webサービスやスマホアプリの開発、生成AIを用いた業務効率化やサービス開発などをサポートしています。
Anycloudも気がついたら創業5周年を迎えまして、この機会に新たな取り組みを始めるので、それについて書いていこうと思います。
AI技術メディア「エニテック」をはじめます!
Anycloudでは、AI技術メディア「エニテック」を立ち上げます!
このメディアでは、日々のリサーチや業務で得たAIノウハウを、皆さんにどんどんシェアしていく予定です。
AI技術にフォーカスし、
- 「やってみた」系の事例紹介
- 最新の生成AIニュース
- 技術的な深堀り
- 実運用のTips
などAI技術に関連する幅広いテーマを扱い、誰にでもわかりやすいように発信していく予定です。
エニテックの対象読者
AIをこれから触ってみたい方から、社内へのAI導入を考えている方、AIを活用した機能実装を具体的に知りたいエンジニアの方まで幅広く読者を想定しています。
AIにフォーカスする理由
私たちが数ある技術の中でAIに注目する理由は、大きく分けて2つあります。
- AIの進化、可能性
- AnycloudにおけるAI利用の取り組み
それぞれについて説明していきます。
AIの進化、可能性
AI技術の目覚ましい進化はみなさんも感じているのではないでしょうか。
ChatGPTはリリースされてまだ2年も経っていないのに、速度、トークン数、対話能力など、あらゆる面で劇的に進化しています。
またChatGPTの進化だけでなく、他社やオープンソースのAIも次々と登場しており、AIの分野は急速に発展しています。
ChatGPTの開発元であるOpenAIのエンジニアの平均年収はなんと1億円前後(注)と言われており、世界中の知恵と才能がこの分野に集まってることがわかります。
(注: 正確には基本給4000万円前後、残りはストックオプション)
自分自身AIの進化にちょっとした怖さを感じつつも、これからはAIとうまく共存していくのが宿命であり、それによって世界が劇的に豊かになる可能性を秘めていると考えています。
AnycloudにおけるAI利用の取り組み
Anycloudでも、実際に生成AIを使った業務改善や、他社との共同プロジェクトを進めています。
例えば、ECショップ向けの自動ライティングシステムや、法律違反チェックシステムなどがあります。
現状の生成AIをそのまま使うだけではできることはまだ限られています。
しかし例えばRAG(生成AIによるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させる技術)を活用することで専門知識を取り入れた業務アシスタントを作れたり、いくつかのAIを組みあせたりすることで飛躍的にこなせるタスクが増えたり。
使い方によっては無限の可能性を秘めています。
一般的なオフィス業務から法律や医療などの専門的な分野まで、AIによってあらゆる産業が飛躍的に発展していくSFのような未来は現実になりつつあり、AIがビジネスの様相や人々の働き方も一変することは容易に想像できます。
AI利用における4つの課題
AIは素晴らしい可能性を秘めている一方で、実際に活用していくには、乗り越えなければならない壁もいくつか存在します。
1. 公開されている事例の少なさ
生成AIは、アイデア次第で本当に色々な使い方ができるのが魅力です。
でも、だからこそ「どんな使い方をすれば効果的なのか分からない…」と悩んでしまう人も多いんじゃないでしょうか?
各企業での取り組みに関しても公開事例はまだまだ少なく、自社での最適な活用方法を考えるためにコンサルタントに依頼しているケースも少なくないと思います。
2. 運用の難しさ
「生成AIって、実際に業務で使おうとすると結構難しい…」と感じている方もいるのではないでしょうか?
生成AIを組織内で安定的に運用するためには、試行錯誤が欠かせません。
「やってみた」レベルではうまく動くように見えても、実際に現場で使い始めると様々な課題が噴出して頭を悩ますこととなります。
また、AIを導入後プロンプトエンジニアリングや新しいアプローチを導入して精度改善をはかるわけですが、実は改悪になっていたなんていうことも多々あります。
3. 進化の早さ
AI技術の進化は、本当に目まぐるしいですよね。
新しい情報が毎日どんどん出てきて、追いつくだけでも大変です。
半年前の情報が無意味化することもざらにあるので自力でキャッチアップしていくのを諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか。
LLM系、開発支援系、サイト制作、ワークフロー構築、アプリケーション構築、AIエージェント、デザイン生成、画像生成、動画生成、音声生成など、多岐にわたる技術が次々と登場しておりこれらを適切に使い事なすことは一筋縄ではいきません。
4. 体系的な理解の難しさ
AIは奥が深いです。
話題のツールやサービスの使い方を覚えるだけでも、もちろん役に立つとは思います。
でも、AIの技術的な仕組みや歴史をきちんと理解していないと、AIが本当に何ができるのか、どんな可能性を秘めているのか、そしてどんな課題があるのかを、きちんと見極めることは難しいかもしれません。
AI課題を解決するためのエニテック運営
これらの課題を解決するために、以下のようなメディア運営をしていく予定です。
1. ユースケースの公開
エニテックでは、社内での実験的な取り組みから、クライアントとの共同プロジェクトまで、具体的なユースケースを幅広く紹介します。
「生成AIで議事録作成を自動化してみた」といった「やってみた」系の事例から、本格的な業務活用事例まで、様々なレベルのユースケースを取り上げます。
成功例だけでなく、失敗から得た教訓も包み隠さず公開することで、読者の実践的な学びをサポートします。
2. 運用面の課題、Tips公開
AI導入はゴールではなく、スタートラインです。
エニテックでは、AIを実際に運用する中で直面する、安定稼働、精度維持、セキュリティ対策などの課題や、その解決策を具体的に紹介します。
「プロンプトエンジニアリングの失敗例とベストプラクティス」「AI導入による予期せぬトラブルと対処法」など、現場で得られた生きた情報を共有することで、読者のスムーズなAI導入・運用を支援します。
3. スピード更新
エニテックでは、最新のAI情報や技術情報をいち早くお届けするために、日々情報を収集・分析しています。
更新頻度を高め、常に最新情報を発信することで、読者がAIの進化に遅れずについていけるようサポートします。
また、X(旧Twitter)を通じて、リアルタイムな情報発信や、読者との双方向のコミュニケーションにも積極的に取り組んでいきます。
4. 技術の深堀り
AIの真価を理解するためには、技術の背景や仕組みへの理解が不可欠です。
エニテックでは、最新の論文や海外情報を元に、LLM、深層学習、機械学習などの基礎技術から、倫理的な課題、今後の展望まで、専門知識を分かりやすく解説します。
図解や事例を交えながら解説することで、初心者から上級者まで、AI技術を深く理解できるようサポートします。
最後に
AIは、私たちの社会やビジネスを大きく変える可能性を秘めていますが、一方で、多くの人がその活用に悩んでいるのも事実です。
エニテックは、AIに関する最新情報、活用事例、技術解説など、読者の「知りたい」に寄り添う情報を発信することで、AIの活用を促進し、誰もがその恩恵を受けられる社会の実現に貢献していきます。 エニテックを通じて、同じ課題意識を持つ様々な方々との交流が生まれると嬉しいです。
質問や相談、情報共有など、いつでもお気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。