監視とは?内部監視・外形監視の基礎と導入のポイントを解説
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プロジェクトにおいて監視体制が整っていないと、システムの安定稼働や障害対応におけるリスクが高まることになります。
本記事では、「そもそも監視とは何か」という基本的な部分から、監視を導入する目的や、その手段について解説します。
そもそも監視とは?
監視とは、システムやアプリケーションの状態を継続的にモニタリングし、異常や課題が発生した場合に速やかに検知・対応するための仕組みです。
監視は大きく分けて以下の2種類があります。
- 内部監視
- 外形監視
それぞれについて解説します。
内部監視とは?
内部監視とは、システムやアプリケーションの内部状態を継続的に観測し、問題や異常を検出するための監視手法です。
アプリケーション内部やサーバーで発生するエラー、パフォーマンス低下、データ処理の問題などを把握することで、障害対応や最適化を迅速に行えるようにします。
さらに内部監視には次のような種類もあります。
死活監視
ICMP(Internet Control Message Protocol) というプロトコルを利用して、正常に稼働しているかの「死活」を監視する手法です。
サービス監視
サービスの稼働状況を確認し、ポートの状態は正常か、サービスに必要なプロセスは起動しているかなどを監視します。
リソース監視
監視対象のリソース状況(CPU負荷やメモリ、ディスクの使用率など)の変化に問題がないかを確認します。
外形監視とは?
外形監視とは、対象のWebサイトやWebアプリケーションに対して、外部のネットワークから実際のユーザと同じ方法でアクセスして異常がないかを監視する手法です。
ユーザが体感するWebサイトのパフォーマンスや不具合などをリアルタイムで把握することを目的とした利用者視点の監視です。
例:Mackerel、Google Cloud Monitoring
なぜ監視を導入するのか?
監視を導入する目的は主に以下の3つがあります。
1. 障害の早期発見と対応
システムに問題が発生した場合、迅速に検知し、影響を最小限に抑えることができます。
例えば、外部監視を用いてウェブサイトがダウンした際にアラートを受け取ることで、迅速な対応が可能になります。
2. パフォーマンスの最適化
パフォーマンス監視ツールを活用することで、システムのボトルネックや改善点を把握できます
これにより、ユーザー体験を向上させ、システム全体の効率を高めることができます。
3. 信頼性の向上
継続的な監視により、信頼性の高いシステム運用が実現します。
特に、外形監視を通じて、顧客やクライアントに対してサービスの安定性を証明することができます。
監視を導入する際のポイント
- 監視項目の明確化
- どの指標を監視すべきかをプロジェクトに応じて定める。
- 適切なツールの選定
- 内部監視、外形監視、負荷監視の各目的に適したツールを選ぶ。
- アラートの適切な設計
- 過剰なアラートはチームの疲弊を招くため、重要度に応じた設定が必要。
- 継続的な運用と改善
- 監視は一度導入すれば終わりではなく、定期的に見直しを行い、最適化を図ります。
まとめ
監視の導入は、システムの信頼性向上やパフォーマンス改善に欠かせない要素です。
本記事で挙げた内部監視、外形監視、システム負荷の監視を効果的に組み合わせることで、プロジェクト全体の安定運用が実現します。