【非公式は危険】Xcodeの正しいバージョン管理方法

【非公式は危険】Xcodeの正しいバージョン管理方法

今回はXcodeのバージョン管理方法について共有です。

非公式Xcodeバージョン管理アプリ(Xcodes)は垢BANされる

プロジェクトによってはXcodeのバージョンを変えたいということがしばしばあります。

その際に、非公式のバージョン切り替えツールであるXcodesが広まっていたりしますね。

実際、使ってみたくなるようなアプリなのですが、よくよく調べないと目に見えない危険が潜んでいるんです。

以下のIssueにある通り、Xcodesはサードパーティからログインしようとすると、Apple IDが誤BANされるようになることがあるので注意しましょう。

Apple ID でログインする際に問題が発生しているようです:

  • アクセス禁止を返します
  • ユーザーのアカウントをロックする

Xcodeのバージョン切り替えは公式アプリ×コマンドで行う

では、Xcodeのバージョンをどうやって切り替えるかですが、基本的には公式アプリとコマンドで行います。

Xcodeのアプリを複数ダウンロードする

AppStore経由でインストールするのではなく、「その他のツール」からバージョンを指定してzipをダウンロード

AppStore経由でインストールするのではなく、「その他のツール」からバージョンを指定してzipをダウンロードして開くようにしましょう。

Xcodeアプリを複数共存させるために、アプリの名前だけ変更します。

今回は、26.1.1のXcodeを追加したので、「Xcode26.1.1」という名前にしました。

Xcodeアプリを複数共存させるためにアプリの名前だけ変更

コマンドで使用したいXcodeのアプリを切り替える

まずは、現在選択(有効化)されているXcodeのパスを確認します。

% xcode-select -p

or

% xcode-select --print-path

/Applications/Xcode.app/Contents/Developer

次に、変更したいアプリを指定します。

% sudo xcode-select -s /Applications/Xcode26.1.1.app/Contents/Developer

これで切り替えが完了しました。

まとめ

XcodeはApple公式ツールであり、バージョン管理においても「公式の手順」を選ぶことが最も安全です。

非公式のサードパーティ製ツール(Xcodesなど)は一見便利に見えますが、Apple IDでの認証を伴う以上、アカウントロックやBANといったリスクを完全には避けられません。

安全にXcodeを切り替えるためには、

  • Apple Developer公式サイトから必要なバージョンをダウンロードする
  • Xcodeアプリを複数共存させ、名前で区別する
  • xcode-select コマンドで使用するXcodeを明示的に切り替える

というシンプルかつ公式にサポートされた方法で十分対応できます。

「便利さ」よりも「安全性・再現性」を優先し、安心して開発を続けられる運用を心がけましょう。

記事を書いた人

Matsuura

エンジニア

Matsuura

Anycloudでエンジニアしてます!主にFlutter・Typescript