【新米PMの学び③】部分最適と全体最適における失敗談

【新米PMの学び③】部分最適と全体最適における失敗談

今日は失敗談からの学びシェアです。
一言でいうと「部分最適にこだわりすぎて全体最適を損ねた」というお話です。

担当プロダクトの実例

このプロダクトでは、イベント会場にあるQRコードを読み取ってLINE認証、
その後アプリを開くとアプリ内グッズがもらえるという施策を行なっています。

この「QRコードリーダー×LINE認証」という組み合わせには苦戦しました。
なぜなら読み取るツールによってブラウザの開き方が異なり(デフォルトブラウザ or アプリ内ブラウザ)、それによってLINE認証が失敗してしまうケースがあるためです。
初回のイベントでは操作につまづくユーザーが続出し、運営(クライアント)にお手間をかけてしまいました。

その後クライアントとお打ち合わせを重ねた結果、
以下のように対応してどんなツールで読み取られても困るユーザーがいなくなるようにしました。

  • デフォルトブラウザ以外で開いたユーザーには、デフォルトブラウザで開くように案内する中間ページを表示する
  • LINE自動ログインをあえてオフにし、LINE認証と相性のよくないツールで開いても成功するようにする

↑これでどんなマイナーな方法でご利用いただいてもだいじょうぶ!
とクライアントやチームで喜んでいたのも束の間。
迎えた第二回イベントでいただいたユーザーのお声は

ユーザー「使い方がわかりづらいです、、、」

マイナーケースを気にしすぎてメジャーケースのUXを低下させてしまった

そうです。
もともと多くのユーザーはスムーズにグッズ取得処理を成功していたにもかかわらず、
マイナーケースに合わせて中間ページやINE手動ログインなどを追加したため、余計な手間が発生してしまったのです。

クライアント&私「マイナーな方に合わせすぎましたね」

結果的にどちらの対応も元に戻し、メジャーケースのUXを優先。
マイナーケースについては運営による案内でフォローすることにしました。

この失敗からの学び

どうにか全てのユーザーに楽しんでもらおうという気持ちが前に出て、全体最適を見失ってしまったケースでした。

必ずしも部分最適が悪ではありませんが、
プロダクトやユーザー、クライアントの状況によってその最適なバランスは異なります。
今後はより多角的に物事を捉え、目先の対応が全体にどのような影響を与えるのかを把握したうえで、プロダクト価値が最大化するような選択をしていきます。

多くのユーザーにアプリやイベント楽しんでもらえるように引き続きやるぞ!

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記事を書いた人

ara

プロダクトマネージャー

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株式会社Anycloud / プロダクトマネージャー