実践MVP開発。リーンキャンバス、インセプションデッキを駆使して、プロダクト開発を成功に導こう。

Anycloud プロダクトマネージャーの南部です。
最近担当している案件で、改めてMVP開発までを丁寧に進められる案件がありました。
新規事業の案件でしてが、プロダクトマネジメントで使われるフレームワークを使うことで、クライアントとの認識のすり合わせをスムーズに行うことができたと実感したため、ここでまとめておきたいと思います。
リーンキャンバス
リーンキャンバスは、新しいクライアントとの初回の面談や、初期の見積もり時点で行うことが多いです。
リーンキャンバスに則ってビジネスアイディアや、ビジネスモデルを整理することで、クライアントの新規事業、既存事業について、解像度をあげることができます。
どういうターゲットを狙い、ユーザーの何の課題を解決するのか、そしてコアバリューは何か、クライアントと確認していきます。
これらはクライアントの中でも曖昧なことが多いため、一緒に整理することで、クライアント自身の解像度を高めるお手伝いも可能です。
新規事業であれば、実現可能性を一緒に探っていきます。
既存事業であれば、クライアントにとっては当たり前の情報を、こちらが理解するのをスムーズにしてくれます。
これを最初にやっておくことで、その後のコミュニケーションは圧倒的に捗ります。
参考: https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/lean-canvas/
競合調査
競合調査は、特に新規事業の場合、プロジェクト初期にやることが多いです。
ここでの競合調査は、マーケット全体の解像度をあげるために行います。(いくつかの競合をピックアップして、詳細に機能やUXを調査するのはまた別とします)
主要機能、価格、訴求方法をざっくりリスト化します。
各サービスがどういうターゲットを狙い、ユーザーの何の課題を解決しようとしているのか、どうやって売ろうとしているのかに頭を働かせながらリストにまとめます。
インセプションデッキ
インセプションデッキは、プロジェクトに関わる人全員が同じゴールを見据えられるように行います。
私は、要件定義の前に、クライアントと一緒に作成します。
「我々はなぜここにいるのか」と「エレベーターピッチ」が特に重要だと考えています。
自分含め、人は目的を見失いがちです。ゴールの再確認は、どれだけやっても、やりすぎることはありません。
Anycloudは、プロダクト開発を、PoCフェーズ、MVPフェーズ、ファーストリリース、セカンドリリースなど、複数のフェーズに分けて実施することが多いです。
各フェーズで何を達成するか、クライアントとすり合わせきれていないな、と感じたら、フェーズごとのインセプションデッキを作ることもあります。
ユーザーインタビュー
ユーザーの声は大切です。ユーザーが本当に解決したいと思っていることは何なのか、既存事業であればユーザーがいま解決できていると思っているものと、解決できていないと思っているものは何なのか、あたりをつけることができます。
私はいつもジョブ理論を意識して、ユーザーインタビューを行います。
新規プロダクトであれば、MVPで落としていいもの、落としてはいけないものを明確にするために、ユーザーインタビューは特に有用だと感じています。
参考: https://schoo.jp/matome/article/1673#:~:text=理論とは?-,概要について,する理論のことです。
ユーザーストーリーマッピング
ユーザーストーリーマッピングは、新規プロダクトの要件定義の際に必ず行います。
横軸にユーザーストーリーを並べ、縦軸をフェーズに分けてマッピングします。
ユーザーストーリーのメリットは、機能要件の漏れが起こりにくくなることと、機能要件の優先順位を決めフェーズごとに振り分けられることです。
参考: https://aslead.nri.co.jp/products/miro/column/miro-user-story-mapping.html
まとめ
これらのフレームワークを活用することで、クライアントと同じ解像度に自分を引き上げ、クライアントと同じゴールを見据えて進むことができています。
いまプロダクト開発の現場にいて、チーム内での認識がズレていると感じていることがある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?