【新米PMの学び④】経験と『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』から学ぶプロジェクトマネジメント

プロダクトマネジメントトライアングルのうち、プロダクト⇔開発者⇔ビジネスをつなぐ領域としてプロジェクトマネジメントがありますね。
昨年から担当していたプロジェクトは、ステークホルダーが6社、画面数が約100ページの大規模リニューアルでした。
結果的には無事成功しましたが、途中で力不足を感じることもあったため、すぐにこちらの本を読みました。

『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本 交渉・タスクマネジメント・計画立案から見積り・契約・要件定義・設計・テスト・保守改善まで』
経験が言語化されて学びが大きかったので、改めてふり返りとして今回の良かった点と改善点をピックアップしてみます。
みなさんの気づきにもなったら幸いです!
そもそもプロジェクトとは何か(引用)
- プロジェクトとは「いまある状態からあるべき状態にするために行う、スタートからゴールまで続く複数の業務」
- プロジェクトの目的は「プロジェクトが向かうべき最終的な到達点」
- プロジェクトの目標は「そのプロジェクトで達成すべき基準」
「プロジェクトの目標は一般にQCDによって定義することができ(中略)
これらをクリアすることがプロジェクトが成功したかどうかの基準となります」
今回の良かった点
交渉
- 打ち合わせの事前準備や議事録を丁寧に記入し、同期と非同期をうまく組み合わせることでステークホルダー全体をリードできた
- 適切に資料を残すことで、経緯不明や言った言わないのトラブルを未然に防いだ
リリース
- 常に関係者全体に事前共有を行うことでステークホルダー全体をリードできた
- リリース日厳守にこだわりすぎず、予定日を遅らせてでも本質的な対応をすべきと判断および交渉をできた
- 事前にトラブル時の担当と役割を決めておいたため、1stリリースのトラブル時にスムーズに対応できた
- リリース成功後、全体に感謝と労いの言葉をかけてプロジェクトの一区切りをみんなで喜んだ
今回の改善点
見積もり
- もともとは幅を持たせて見積もりしていたが、クライアントの希望スケジュールに合わせて決め打ちしてしまった
- スケジュールから逆算しない
- クライアントにも幅を伝えて期待値調整をする(不確実性コーン)
- 不確実性をうまくコントロールできていなかった
- 不確実性を洗い出し事前に備えておく、洗い出す際は多角的視点をもつ
- 不確実性が多いときはバッファを大きくとる(1.5倍目安)
タスクマネジメント
- 新規メンバーの見極めがうまくできておらず予定とずれてしまった
- 見積もり依頼で見極めるのが有効
- プロジェクト前半は納期に捉われすぎて妥協やメンバーの疲弊を生じてしまった
- プロジェクトは変化するものであるという前提で、検知したら柔軟に調整していくという考え方が重要
まとめ
お恥ずかしながらこの本を読むまで、私はプロジェクトマネジメントは得意な方だと思っており、感覚で乗りきってきました。
これまで大きな失敗はなかったし、基本情報技術者試験の学習でもこの分野ではいつも高得点だったためです。
しかし今回で「プロジェクトマネジメントはれっきとしたスキルだ」と気づきました(当たり前ですね、失礼いたしました、、)
プロジェクトマネジメントが安定することで、トライアングルの別の領域にもより注力することができ、結果的としてより良いプロダクトマネジメントができます。
引き続き各プロダクト成功のために、プロジェクトマネジメント力向上にも努めます!
最後に、このプロジェクトで関わってくださった全ての方々に感謝します☺️✨