OKRを駆動させる4つの威力 Tips
公開日2025.04.30

Anycloudの青木です。
目標達成のフレームワークとして有名な「OKR」「その4つの威力」について深掘りする中での気づき(Tips)をまとめてみました。
下記、参考文献です。
OKR(Objectives & Key Results)とは
OKR(Objectives & Key Results)は「目標(Objectives) を掲げ、測定可能な主要成果指標(Key Results) を用いて、実行 / 達成する」ためのフレームワークです。Google、Intel、LinkedIn などが採用し、いまやスタートアップから大企業まで広がっています。
Objectives ― 目的を「一本化」する
- Why/何のために を問い直し、最重要テーマに絞る
- 一文で書き切り、社内に公開する(記憶できる長さが理想)
Key Results ― 成果を「見える化」する
- SMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound) な設定をする
- すべての KR が達成されれば、Objective は自動的に達成される という因果設計がある
副作用も理解する
- 目標が視野を狭め、倫理逸脱・過度なリスクテイク を誘発する可能性がある
- 上意下達で「やらされ感」が強まると、モチベーション低下や組織分断を招く
4つの威力におけるTips
フォーカス / コミットメント
- 数値目標 ↔︎ 品質目標のバランス
- 例)“月間利用者 20 万人” と “NPS 40→60” をペアで置き、量産による品質劣化を防ぐ
- 最善は善の敵
- 完璧より「やり切る」を優先する
- なので、完璧な目標を立てようと何時間も悩みすぎない
- 実行してみて、後から修正すればよい
アライメント / コネクト
- トップダウン × ボトムアップのハイブリッド
- 経営は方向(Why/What)を示し、現場が手段(How)を決める
- 方法まで上位が決めると当事者意識が低下するため
- 状況に応じた指揮系統
- 業績悪化など緊急時は一時的に上位下達が強まる場合もある
トラッキング
- OKR の番人
- やると決めたことを“例外なく”やり切る仕組みが大事とする
- 週単位でズレを捕捉し、即リカバリーして成果を最大化する
- 振り返りの徹底
- 未達の場合、障害を特定して、改良していく
- 達成の場合、成功要因を抽出し、再現していく
ストレッチ
- 野心的目標で組織を動員させる
- 壮大なビジョン、高リスク、未来志向を映す BHAG(Big Hairy Audacious Goal)
- 実現可能性を感じさせる
- 例)YouTubeが掲げた目標「1 日 10 億時間」→ これは世界の1日あたりのテレビ視聴時間の20%にも満たないと伝えていた
- 当たり前を“とんでもないレベル”で行うでもOK
- 想定を上回るアウトプットを、想定以下のインプットで実現する
- 70% でも成功
- 平均 70% 達成が“ちょうど良い”ストレッチとされる
- 失敗学習を称賛し、心理的安全性を確保する
- 10倍主義(10X)
- 問題を新たな視点から考え直し、技術的に何が可能かを探求し、そのプロセスを楽しむ