調査報告書の作成が5分!? -Napkin AIを試してみた-

調査報告書の作成が5分!? -Napkin AIを試してみた-

Anycloudのしんじょうです!

普段の業務内で、複雑な情報を整理したり相手に正確に伝えるには、自分の中で解像度を上げる必要があると痛感させられる今日この頃。

解像度を上げるにあたって、効果的な方法の一つに図やグラフで表現することが挙げられます。

その理由としては、図やグラフで表現するには複雑な情報の中から不要な情報と必要な情報(本質)を取捨選択し、必要な情報(本質)を抽出する必要があるからです。

この解像度を上げる作業のお手伝いをしてくれるAIが、先日新たに登場しました。

その名もNapkin AIです。

Napkin AIとは?

入力されたテキストを基に、テキストに応じたビジュアルの候補(テンプレート)をいくつか提案してくれる生成AIとなっています。

プロンプトを打つ部分は、Chat GPTのような会話ベースで交互にやり取りをするようなUXではなく、紙のノートのように罫線が引かれているため、まるでノート上に自分の考えを書いていくようなUXとなっております。

テキストで入力されたアイデアを素早くビジュアル化することができるため、思考のビジュアル化や資料作りなどの際にはかなり重宝されるAIツールです。

プラン紹介

Napkin AIのプランについて紹介していきます。

(※プラン特典の一部を抜粋)

なお、2024/8/14(水)現在では、Professional Planが無料で利用できるため、Napkin AIのProfessional Planを試してみたい方は、beta版の内に試してみてください!

  • Starter Plan (無料)
    • 個人や小規模チーム向け
    • 全ての編集ツールにアクセス
    • Napkin(作業場)を3枚まで作成可
    • 3色のみ選択可
  • Professional Plan (beta版は0ドル)
    • Starter Planの機能
    • 無制限のNapkin(作業場)の作成
    • 12色全ての色を選択可
  • Enterprise Plan (Coming soon)
    • Professional Planの機能
    • ブランドに合わせて生成されたカスタマイズ可能なカラーパレット
    • 新機能やアップデートへの早期アクセス

Napkin AIの利用方法

Napkin AIの利用方法については、ざっくりと↓のような手順を踏みます。

(※「Napkin AIの利用方法」というプロンプトをNapikin AIに入力しました)

  1. アカウントの作成
  2. 新しいプロジェクトの作成
  3. テキストの入力
  4. ビジュアルを生成、カスタマイズ
use-npkin-ai-step

上記のステップの3と4で、Napkin AIを使用することが可能です。

入力または生成されたテキストの中でビジュアル化したい部分を選択すると、自動でビジュアル化が行われます。

visualize-1

2種類のテキスト入力

新規でNapkin(作業場)を作成する際、AIを使ってテキストを作成するか、自分でテキストを入力またはペーストするかが問われます。

create-napkin

By pasting my text content (Blank Napkin)

こちらは、↓の状態で新しくNapkinが作成されるので、自分でテキストを入力し、図やグラフで表現したい部分を選択することでビジュアル化されます。

blank-napkin

今回入力したテキストは↓です。

オウンドメディアのマイルストーン

- 直近:1~3ヶ月:準備とローンチフェーズ
    - 戦略設計
        - ターゲット
    - コンテンツプランニング
        - テーマ
        - カテゴリ
    - コンテンツ作成の仕組み作り
        - コンテンツの作成
    - サイトの開発
    - メンバーの採用
- 中期:3~6ヶ月:成長と最適化フェーズ
    - 認知率の向上
    - コンテンツの充足
    - SEOの最適化
- 長期: 6ヶ月~1年:成熟と拡大フェーズ
    - ブランドの確立
    - 信頼性の向上

情報自体はChat GPTから作成したものを使用しており、少し粗い部分がありますが、上記のテキストをビジュアル化したものが↓となっています。

milestone

箇条書きだったものを時間軸でビジュアル化することによって、流れを把握しやすくテキストでは見えにくかった部分について議論を進めていくことが可能だと感じました。

(例)6ヶ月~1年の粒度が粗いetc

By generating text using AI (Draft with AI)

こちらは、Chat GPTのように入力したプロンプトまたは提案されたテーマを選択することで、AIがそれに応じたテキストを生成します。

draft-with-ai

今回入力したプロンプトは↓となっています。

オウンドメディアが企業にもたらすメリット

入力したプロンプトからAIが生成したテキストが↓です。

visualize-2

生成されたテキストのビジュアル化は、段落ごとに実行され、段落のテーマにはアイコンを選択することもできます。

作成されたテキストはURLベースでシェアしたり、PDFとしてダウンロードすることも可能です。

そのため、調査報告書などの資料は、パッとAIに資料のたたきを作成してもらい、それを磨き上げる作業をする流れになっていきそうですね!

評論

個人の感想としては、実際に使用してみて、凄く使い心地が良いツールだと感じました。

Chat GPTのような会話ベースでのやり取りではなく、紙のノートに書いていくようなUXであるため、入力したテキストがビジュアル化されていくことで、自分の伝えたかったことや思考がうまく整理されていく感覚でした。

Napkin AIを実際に使用する用途としては、思考の整理や打ち合わせなどの資料作り、マニュアル作成などが主になるのではないかと思います。

使用するにあたって、

  • ビジュアル化はテンプレートから選択する形式になっているが、文章から判断して適切なビジュアルを提案してくれる
  • 生成されたビジュアルの変更も可能

の部分が凄く便利だなと感じました。

その反面、少し不便だと感じた点としては、

  • 生成されたビジュアル(Label)には日本語が使えない
  • 一部の高度な機能が有料プランでのみ利用可能(2024/8/14日現在は無料)

という点が懸念点として挙げられます。

まとめ

今回、Napkin AIに初めて触れました。

入力または生成されたテキストがビジュアル化されることによって、思考が整理され、一気に解像度を上げることができたと感じています。

複雑な情報をパッと整理したい時や相手に情報を伝えるために情報をビジュアル化したい時にぜひ使用したいツールとなっていました。

このままProfessional Planが無料で使えたらなと切実に思います(笑)

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記事を書いた人

しんじょう

エンジニア

しんじょう

株式会社Anycloudでエンジニアをしています